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【帰国生入試受験生向け】小論文の対策はいつから?入試ではどんなことが求められる?

小論文の対策をやらなければと思いつつも、様々な疑問が生まれるかと思います。他の科目の勉強をやりながら、小論文にも手を回すのは簡単なことではありません。そもそも、何から手を付けていいか分からないという方も多いのではないでしょうか?

  • 対策は何からすればいいの?
  • いつぐらいから勉強を始めたほうがいい?
  • 入試でのポイントは?
  • 配点も分からないし、対策しなくても何とか乗り切れるのでは?

今回は、こんなよくある質問にお答えします。これを読めば、小論文対策の大枠はつかめるはず!
少しでも疑問のある方は必見です!

目次

合否選考での小論文の比重は実際のところ分からない!

 よく選考にどの程度かかわるのかといった話がつきものですが、推測によって対策の加減を決めようとすることは、非常に危険です。公表されない限り、確かなことはわかりません。それよりも、入試科目として課されているのは事実なのですから、他の受験生に差をつけられるように対策をしておくことが肝要です。

 早高院は、国数英に加え、小論文(90分、1,200字以内)が課せられます。配点が公表されず、どの程度選考に関わるのかが見えにくいのが、この学校の特徴です。

 また、2022年入試からはじまった慶應湘南藤沢高校(SFC)では、国語(課題文型小論文)、数学、および面接で選考されます。この学校も、課題文型小論文がどの程度の比重なのかが、公表されていません。

ポイントは「ほかの受験生と差をつけること」

 比重が不透明なところはありますが、小論文自体は、ある基準にもとづいて評価されていることは事実です。ですから、その評価基準で他の受験生と差をつけるために、どのような練習を重ねれば良いか、そしていつ対策を開始すべきなのかといった点に目を向けて、現実の問題として捉えなければなりません。

 それでは、その基準とはどのようなものなのでしょうか。一般的に入試の小論文とは、与えられた条件(時間、字数、書式など)で、特定のテーマに対する書き手の主張を、読み手に説明する文章のことです。ですから、単純に考えれば、評価基準は、①条件をクリアしているか、②書き手の主張がテーマに即しているか、③読み手に説明できているかの3点だということができるでしょう。これら3つの観点に、何らかの序列的な評価があります。

「条件を満たすこと」「内容が適切であること」「説得力」

慶應湘南藤沢高校(SFC)の2022年の問題を例にして、もう少し考えてみましょう。

 【問】「女性差別なんて気にしてはいけない」。発言した人の属性(立場・世代など)によってどう変わりますか。明らかに意味の変わる複数の実例を上げながら500字以上600字以内で論じなさい。

①条件をクリアしているか

制限時間は45分です。500字から600字を満たしているか。

②書き手の主張がテーマに即しているか

「属性によってどう変わるか」に関して、自分の主張が整合しているか。

③読み手に説明できているか。

  • 「複数の実例」が挙げられているか。
  • 「変化」の説明ができているか。 
  • その変化の説明の論述に、課題文の要旨である、主観に基づく価値判断の多様さが触れられているか。

以上の3点がこの入試の評価ポイントだと考えられます。入試における小論文は、こうした評価ポイントにおいて、他の受験生と差をつけなければならないのです。特に、差がつくのは、③の実例の記述です。どのような小論文でも、実例を欠かすことはできません。小論文は、幅広い知識と情報があればあるほど有効です。よく言われるように、新聞やニュースによる知識や情報の収集が必要なのは、まさにこの点です。大学生や大人でも、この問題で、実例を挙げて論述するのは、そう容易いことではないはずです。

まだ中学3年生14歳、15歳です。特に海外で滞在されているインター生、日本人学校生は、日本語に触れられる機会が国内に比べ少ないです。万全な対策をしておかなければ、このような難易度の高い小論文で、他の受験生に差をつけることはできません。

多くの受験生は小論文を後回しにして失敗

 受験は競争です。とにかく差をつけなければなりません。入試までに差をつけられる小論文を書けるようにしなければなりません。早ければ、早いほど良いにきまっています。

 でも、受験生はとにかく忙しいのです。11月には出願書類(志望理由書・海外活動報告など)に追われ、提出が終えた頃には過去問演習も本格的にはじまっています。通信や国語の先生に添削をお願いしても、返却まで時間がかかります。そして、返却答案を修正するのにも時間がかかり、結局、うまく取り組めても、1ヶ月で取り組めるテーマはせいぜい2テーマではないでしょうか。

 12月です。入試直前本番まで、あと2ヶ月です。冬期講習、面接練習も重なり体力的な負荷もかかり、体調不良になることもしばしばあることです。多くの受験生は、2テーマをこなすのにやっとです。添削された答案を見ても、自分の答案が他の受験生と比べて、自分の力がどうなのかがわからず、自信を持てないまま冬期講習に入ります。

 年が明け1月になります。この時期になると、自信のなさから、小論文の選考比重が気になり出します。選考であまり重視されないのなら、時間をかけても意味がないのではないかという心理から、心配で選考方法の情報に時間を使ってしまいます。しかし、先述の通り公表されない限りわからないのですから、不安を払しょくできず、結局、小論文が課せられる入試を諦めがちになります。そして、国数英の過去問に注力してしまいます。これが多くの受験生です。

夏休みから効率よく対策を行うには?

 いつ小論文対策を始めなければならないのでしょうか。遅くとも7月です。8月には、夏期講習があります。今年のSFC合格者も、ちょうどこの頃に受講をはじめました。

manaboの個別指導では、添削だけでなく、オンライン双方向による個別指導の時間もあります。経験と実績を備えた優秀な講師により、差がつく小論文対策を提供いたします。

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